私たちの生活にインターネットが不可欠になったいま、Windows には高いセキュリティが求められています。残念ながら、Windows XP は、セキュリティ機能としても使いやすさの点でも、不合格と言わざるをえません。
Windows 7 では、セキュリティ機能強化されるだけでなく、誰にでも簡単に使えるように操作性も大きく進化を遂げています。安心してパソコンを活用したいなら、ぜひ Windows 7 がおすすめです。
Windows XP に標準搭載される Internet Explorer 6 は、進化した悪意のあるプログラムには無防備です。偽のページで閲覧者を騙し、金銭をだまし取る「フィッシング詐欺サイト」や、さまざまな経路で感染する悪意のあるプログラム「マルウェア」に対しても特に対策はありません。
そして Windows 7 の Internet Explorer 8 は、さらにセキュリティ機能が強化されています。まず、フィッシング詐欺サイトや危険なサイトが表示されるのを防ぎ、サイトを表示しただけでプログラムが実行されるのも防止する「SmartScreen フィルター」が搭載されました。これにより、悪意のあるサイトや、危険なサイトを検出する精度が飛躍的に高まったのです。
スパイウェアとは、利用者が知らないうちに勝手にパソコンにインストールされて、利用者の許可なく、個人情報やクレジットカード情報、利用履歴などを勝手に送信してしまいます。
まず、Windows XP ですが、登場当時スパイウェアそのものがそれほど大きな問題になっておらず、スパイウェアへの対策はまったく行われていなかったのが実態です。 Windows 7 では、スパイウェア対策専用のプログラム(Windows Defender) の機能がさらに進化を遂げました。セキュリティ設定の手間は大幅に軽減しています。また、スキャン オプションが増えて細かく柔軟な設定できるようになった一方、常駐時のコンピューターへの負担は軽減されています。スパイウェアの定義ファイルも自動的に更新され、バックグラウンドで検査・駆除が行われるので、ユーザーがすることはほとんどありません。このため、特別な操作をしなくても、常に安全な環境が手に入るのです。
万が一、ウイルスやスパイウェアなどの侵入を許しても、これらのプログラムに勝手なことをさせないのが「不正プログラム対策」です。
不正プログラムにアカウントを乗っ取られたら、非常に危険です。最悪の場合、重要なファイルをすべて盗まれたり、削除されたりします。
Windows XP では、この対策はほとんどとられていません。
そこで 、Windows 7 用意されたのがユーザー アカウント制御という機能です。このユーザー アカウント制御によって、管理者であっても Windows に新しいプログラムをインストールしたり、重大な変更を加えたりするときは、本当に重要な時にだけ確認のメッセージが表示されるようになり、必ず人間による操作が必要になりました。
ハードディスクの異常や電源トラブルなどで、大切な写真データや大事な仕事の書類が消えてしまったり、Windows が起動しなくなったりすること。こうした万が一のトラブルへの備えは、「バックアップ」をとることです。
Windows XP は、すべてが手動でバックアップを取ることが可能です。ただし、あくまで一部のファイルやフォルダをバックアップするだけで、システム全体を丸ごとバックアップできないものでした。
Windows 7 は、バックアップ機能をさらに進化し、システム全体のバックアップなど、とても使い勝手のよいものになっています。また、バックアップ方法で「自動」を選べば、ライブラリなどの重要なデータや Windows のシステム ファイルを定期的に自動バックアップしてくれます。このとき、何も考える必要はありません。もちろん手動でも実行できますし、決められたタイミングで定期的にバックアップを行うことも可能です。