ニュースリリース
お金は感謝の代価と教えてくれた創業時の出会いと祝儀袋
中古パソコンの買取・販売を手掛けるメディエイター(福岡県福岡市)は「お金はありがとうの引換券」を企業理念に掲げている。この理念は10年前の創業時、黒木英隆社長とあるお客様との出会いから生まれたものだ。
設立当時、黒木社長は親戚や友人に電話してパソコン購入の依頼をしたが売り上げは伸びず、途方に暮れていた。そんな時、地域の公民館でインターネットの説明会をして欲しいとの依頼があり、中古パソコンを使ってインターネットの面白さや便利さを解説したところ、71歳の女性がパソコンを購入してくれた。
後日、そのお客の自宅を訪問し、夕食をご馳走になりながら、趣味や要望を聞いて、丁寧に使い方を教えると、帰り際に「今日はありがとう。ご家族で食事でもしてください」と一万円を祝儀袋に包んで渡してくれた。
そのとき、黒木社長は、「お客様は感謝の代価としてお金を払って下さるのだ。自分の儲けのことばかり考えていると、事業は決してうまく行かない」と痛感したと言う。その後、そのお客の紹介から徐々に顧客の輪が広がり、「中古パソコン市場」第一号店を出すことができた。黒木社長は新入社員が入ってくると、自分の原点となったこの出来事を必ず話している。
リサイクル通信第331号 2013年11月10日発行